子供が保育園に通っていると、子供の心の発育や、体の発達、しつけなどについては保育士さんに相談できるのがいいですよね。その中でも、特に保育士さんに相談する悩みのひとつに、“トイレトレーニングの進め方”があるのではないでしょうか?月齢の近いお友達とたまに会うと、「うちの子より小さいのに、オムツが外れている、、、」なんて羨ましく思ってしまうお母さんも多いことでしょう。
保育園ママがするべき自宅でのトイレトレーニングの進め方についてご紹介します。幼稚園ママにも是非参考にしてもらいたいトイレトレーニングの極意です。
Step1:決して慌てない
まずは、トイレトレーニングを始める時期を見極めましょう。一般的に3歳までと言われていますが、自分の子供がその時期に来たのかどうか?を見てあげてください。よくママ友の集いでよく耳にする自慢話?なのか何なのか分からないけど、「うちの子。もうオムツとれたよ〜」なんて聞くことがあります。「だから?」って言いたくなるのを抑えて聞いてるけど、同じ月齢くらいのオムツがとれてない子を持つママ達の顔は少しひきつってるように見えます。そもそも、オムツが人よりも早い時期に取れることがそんなに重要なのでしょうか?極端な話だけど、小学校に入ってまでオムツはしないのでそんなに焦ることはありません。
「周りがみんなしているから」「荷物が減って楽だから」「義母がしつこく言うから」など、子供の心を無視したトレーニングは絶対にと言っていいくらいに、まずうまくは進みません。
表面的なことにとらわれず、決して慌てず、子供の心に向き合った時期を選びましょう。
【心にゆとりを持てる子育てにおける心理学用語】
心理学用語のひとつに“レディネス”と言う言葉があります。これは、何かを学習する際に、それに必要な条件・環境が学習する側に整っている状態を言い、特に子供の教育に関してよく使用される言葉です。ここでは、トイレトレーニングをするためにその子供の準備が整っているか?ということに目を向けます。子供の成長スピードは個々さまざまで、歩くのが早い子、しゃべるのが早い子、食具を上手に使うことが早い子など、いろいろあります。そこで、習熟するための準備が整っていない子に何かを急がせても決して上達しません。むしろ、子供もお母さんもストレスが溜まり、結果、無駄に長引かさる、もしくはそれ以上に面倒なことになりかねません。もし、友達や義母などから「ちょっとオムツ取れるの遅いんじゃない?」なんて心無い言葉を言われてしまっても、決して慌てず、「ちょっとのんびり屋さんなんですぅ〜」って、受け流しましょう。
トイレトレーニングのみならず、子育ての中で悩んだ時に“レディネス”を思い出してみましょう。きっと心にゆとりが持てて、気持ちが軽くなりますよ。
Step2:やると決めたらとことん!!
そして、“トイレトレーニングを始めるぞ!!”と決めたらとことん子供のトイレに付き合いましょう。オムツを一切はかさずに布パンツ(もしくはトレーニングパンツ)に切り替えましょう。もちろん外出する時も、です。そして、布パンツで漏らすことがあっても、決して怒らず、イライラせず、大きく広い心で“失敗しちゃった悲しい気持ち“を優しく笑顔で受け止めてあげてください。「ジャーって出ちゃったね〜。〇〇ちゃん、びちょびちょになっちゃって気持ち悪いよね〜、おトイレで出たらすごく気持ちいいんだよ〜」
って、トイレに行ったらすごく気持ちいいがいいもんだ!!と言い続けていきましょう。トイレを可愛く飾って、“行きたい場所”にしてあげることもいいですね。
また、「ママ、おしっこ〜」と言ってきたら、何よりも最優先に付き合ってあげましょう。もし、トイレで出なかったとしても、
「〇〇ちゃん、おしっこって言えたね〜、えらいね〜、でも今は出なかったから、また行きたくなったらママに教えてね〜」
と称賛してあげましょう。やると決めたらからには中途半端は行けません。子供と一緒に楽しく、笑顔でトレーニングしてあげてください。そして、トイレを伝えに来て、それが上手に出来たときの感動は育児人生の忘れられないキラキラした思い出の一つになることは間違いありません。
Step3:子供の自立心を尊重する。
トレーニングがうまく進まないと必ずぶち当たるのが、自分のイライラや周りからのプレッシャーです。「何度言ってもうまくいかない。」
「パンツも洋服も、もう何回洗ってるんだろう。」
頭の中では分かっていても、1日何回も洗濯を繰り返し、漏らした床を拭いているうちに、もう泣きたくなってくる。なんて言う日が来る時もあります。でも、そんなことを思うと子供の心はどうなるでしょう?どういう訳か、“子供は親の気持ちが分かる”ものなのです。ママがいっぱいいっぱいになってしまうと、子供も同じように感じて、悪循環を繰り返す“負のスパイラル”に陥ってしまいます。
子供の自立心は、親がいかに寄り添うか?で決まるのです。自立心を育てるために、大きく広い心で接し、子供の心に寄り添ってあげましょう。
まとめ
子供の成長、しつけや身の回りのことの進み具合って、ママにとってはすごく重要なことですよね? これはトイレトレーニングだけに限りません。でも、心理学の言葉にあるように、その子その子にあった進め方、学習の時期があるのです。それは幼児期にとどまらず、思春期に至るまで続きます。子育てにおいて、“これが正解!!”なんてないのです。その時その時を見つめて、ゆっくり進めばいいのです。そうすれば、また一つ大きなステップを上り、子育てに楽しさを見出せるようになるのです。