2020年までに指導的な地位に占める女性の割合を30%にするという政府目標がある。国を挙げての施策“女性活躍推進法”からたくさんの企業が“えるぼし認定”を取得せんと、大手企業は女性の活躍を推進しています。しかし、日本では昔から管理職女性は“お局さま”と言われてきました。“お局さま”と“憧れられる女性上司”との違いは一体何なのでしょうか?“憧れられる女性上司”になるためにはどんな要素が必要になってくるのでしょう? 私自身も8年前に初めて管理職を経験した時は、正直言って“お局さま”になってしまうのでは?と抵抗があったことを覚えています。近年、私の周りでも管理職・リーダー職にチャレンジする友達も随分増えてきました。
女性が管理職・リーダー職を引き受ける上で、“憧れられる女性上司”になるために必ず必要となる心得をご紹介します。
1.社内外問わず、コミュニケーション力を養うべし。
マネジメント能力=コミュニケーション能力と言っても過言ではありません。男性管理職にも必要な要素でだけど、ここは女性の方が長けていると私は思っています。管理職が起業から求められるのは成果であり、結果です。成果・結果を出すためにはコミュニケーションは重要な役割を担うのです。
相手に伝え
理解してもらい、動いてもらう
業務を進行し
結果を出す。
私の場合、この流れをスムーズに行うためには会議やオフィスで業務的に伝達・指示した後、その後チームの各メンバーとランチンチミーティングなどを行い、再確認することも多くありました。部下からは、「緊張した会議の空気で聞きにくいことや、分かりづらいことも、ランチミーティングを通し、本来自分が進めるべきことが明確に見えてくる。」と言ってもらったこともあります。
伝達・確認の繰り返しは、部下との信頼関係の構築に大きく影響してくるのです。
2.相手を選ぶべからず
私が経験した女性上司で相手を見て話をする女性上司がいました。はっきり言って“お局さま”タイプですね。男性管理職には比較的このような要素は少ないようですが、はっきり言って女性は感情的な生き物がなので、この傾向があるようです。そこで、私は男女・仕事の出来に問わず、可能な限りフラットに接していました。(つもりです。笑)
チャンスは平等にある、頑張って成果は正当に評価してもらえる、と思わすことができれば、自然とチームの士気は高まり、アイデアの創出・能動的な行動、そして結果につなげることができるのです。
3.決して感情的になるべからず
今の時代、はっきり言ってアラフォー世代の私達から見れば、全く別世界の価値観を持っている若者たち…私達の時代はああだった、こうだったと言ってみても何も響かないし聞いてもいない場合もある。なげかわしや…自分が管理職になった頃、このギャップに一番困惑したことを覚えています。でも、ここで決して感情的になってはいけません。私の過去の女性上司は私達が失敗した時、ハッキリ言って文句しか言わなかった。でも、ここで感情的にならず、なぜミスったのか?次はどうすればこの失敗を回避できるか?を一緒に考えてあげることが大切なのです。上司がイライラした感情を部下にぶつけるほど意味の無いものはありません。
4.相手を信じ、感情を共有し、成長させるベし
はっきり言って、若手を成長させるのはとても面倒です。なぜなら自分でやってしまった方が早いから…でも、そのままでは当然ながら人を育てることはできません。女性に限ったことではないかも知れませんが、ここも女性管理職の方が上手なのです。
仕事を任された部下が成功した時の達成感・充実感は必ず大げさなほど共有してあげましょう。どんなこともやり慣れている自分たちからしてみれば、大した成果では無いかもしれません。ですが、部下にとっては任される仕事は全て初めての事なのです。一つのプロジェクトをやり遂げる達成感は必ず次のステップに繋がっていきます。その感情の共有をおろそかにすると、部下のモチベーションは驚くほど簡単に下がっていきます。
5.孤独に慣れるべし
女性管理職、ハッキリ言って孤独です。笑
プレーヤーに専念できた時は、チームメンバーと和気藹々と飲み行ったり上司の悪口を言ってストレス発散!!なんてこともできていましたが、いざ管理職になるとそういう訳にもいきません。
「上司が愚痴なんて漏らせない。」「ネガティブな発言はチームの士気を下げるだけ。」
また、部下たちも何だか遠慮がちに接してくることも多くありました。女性は管理職になると比較的、本音で話せる相手が減ってしまい、孤独を感じるようになります。ですが、誠実にマネジメントをしていると、部下も上司もその姿勢を必ず見てくれています。もちろん、プレーヤー時代のようにはなりませんが、居心地が悪くなるほどのものではありません。
まとめ
女性が管理職を目指すにあたって大切なことは、以下の5つです。
1.コミュニケーション力を養う
2.相手を選ばない
3.感情的にならない
4.部下を信じきる
5.孤独に慣れる
誰しも、社会に出て仕事をしてきた今までに思い起こせば“お局さま”風を吹かせるだけで、この5つが出来ていない女性上司はいたはずです。もちろん、男性上司でもこれが出来ていない人はたくさんいますが…まだまだ男性社会の日本では、同じことができていなくてもやはり女性の方が「やっぱり女性は…」と言われてしまうのです。会社から任された重責、部下に目指される女性上司になるためには、この5つは常に念頭に置いておく必要があります。
女性が管理職を目指す上で必要な5つの心得
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